大石あきこ(大石晃子)です。
兵庫県明石市の泉 房穂 市長が道路拡張のための用地買収を巡り、部下の職員に「火を付けてこい」などと暴言を吐いていたというニュースが今、大きく報道されています。
(例えば、こんな記事。http://news.livedoor.com/article/detail/15942745/)
泉市長は2年前、道路拡張のためのビル買収が進んでいないことについて担当職員を呼び出し、次々に暴言を浴びせました。
泉房穂明石市長:「立ち退かしてこい、お前らで。きょう火、付けてこい。行ってこい、燃やしてこい、今から建物。損害賠償、個人で負え!へらへらすんなよ、ほんまお前ら。あほちゃうか、ほんまに。すまんで済むか、そんなもん。すまんで済まん、そんなもん」
泉房穂明石市長:「非常に激高した状態で、非常に許されない言葉を言い続けた記憶はあります」
一方、交通事故防止の社会的大義のためだったとする擁護論も、少なくなく起きています。
(例えば、こんな記事。https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0012024564.shtml)
兵庫県明石市の泉房穂市長(55)による市職員への暴言問題で、市には発覚から2日間で約1200件の意見が寄せられた。市への意見は6割以上が批判的な内容というが、市長に理解を示す声も根強く、賛否が渦巻いている。
この件は、みなさんにも一緒に考えてほしいです。
この市長が非常に有能であったこと、選挙前の時期に暴露された背景としての派閥争い、は推測できます。
だけど、私はこの市長を否定します。
このかたの続行は社会のためにならないと考えます。
なぜなら、パワハラの多くの構造が、「有能な上司による一見正当な理由での叱責や無理難題の強要」によって成り立っているからです。
だから、パワハラは周囲も注意しにくく、継続されます。
また業務上の不備の背景には、人手不足や教育体制の不足があります。
その構造問題に立脚できず、組織が円滑に業務を遂行できなかったことを、部下への激高でもって対処しようとする人。それが真にリーダーの資質を持つとは私は到底思えません。社会科学をもたない精神論の人。
このようなやり方が有効なのは軍隊だけです。
短期的な馬力の出力を求められる。
だけど日本のあらゆる現場にも長らくはびこっていて、ともすれば慣れっこになっている私たちがいます。正しいこと言ってるし、まあ仕方ないよね。みたいに流されてしまう。
でもそこで人が潰され、自殺にまで追い込まれるのです。
私は府庁で起きたそんな状況を語るために、今、ある裁判の証人になっています(末尾参照)。
だからこの明石市長の言動をスルーはできません。
軍隊教育が必要と思う人でもないなら、このような「教育方法」を否定して、日本の会社や学校、家庭、スポーツ界、あらゆる場面から意識的になくしていかなければいけない。
私たちは軍隊教育の社会を卒業しなければいけない。
そのうえで、ちゃんと人のやる気や能力を引き出す体制と運営の工夫が、必要です。
それでちゃんと組織の結果を出す。
人をつぶさないぶん、軍隊教育よりも長期的に効率もいいです。
私は職場でもそういう考えでパワハラ撲滅に取り組んでいたので、これからもそうしたいですし、みなさんにも優しく強い社会づくりを、考えていただきたいです。
よって、この自分だけが正しいと信じて疑わないパワハラ市長はもう要りません。
以上です。
●関連ブログ記事その1
府庁でも明石市長の暴言と似たようなパワハラがあり、私はそれに意見しました。
「出来事2016 パワハラ課長に鈴をつけろ」
https://www.oishiakiko.net/lists-2016-bellthecat/
●関連ブログ記事その2
パワハラをめぐる裁判の証人になっています。
私、元大阪府職員・大石晃子は、今年2019年3月27日、橋下徹・元大阪府知事と法廷で向かい合うことになりました。 「IWJ岩上氏のリツイートが、橋下徹氏への名誉棄損にあたるか」をめぐる裁判です。
ブログ記事はこちら
https://www.oishiakiko.net/20190101-hvso-gachibattle/
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