2023年3月29日【内閣委員会】で、岸田総理に、
新型インフル(コロナ)特措法案改正案について追及しました。
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大西委員長 大石あきこ君。
大石 れいわ新選組、大石あきこです。
この法案で感染症パンデミックの司令塔機能の統括庁をつくったとして、
コロナ失策のお茶をにごそうという岸田政権の、このやり方を許すことはできません。
この3月に何が起きたか、御存じですか。全国の国立病院の労働者がストライキを実施したんです。
この日本でストをやるってどれだけの決断が要ることか。
このストをした医療労働者、何を訴えたか、ご存じでしょうか。
1つは、労働条件の改善。これは、元々、国が医療費、医療を削減するという
政策を長年続けて、人員不足が病院にあった。
そこにコロナがやってきて、医療従事者は人生も横へ置いて全力対応した。
なのに、国は、四度の改善要求も無視して、物価高に対応する賃金すら保障しなかった。
これがストの背景の1つです。
もう1つには、総理が、医療削減の反省がないどころか、
公的病院に積み立てさせたお金、750億円を防衛費に回すと決めた。
昨日、その予算が通りました。あり得ない。
この積立金は、独法化した公的病院の医療機器更新など、医療のために確保させてきたものです。
岸田総理は、これに関連する防衛財源確保法の審議入りも狙っていると。
これ、何をやっているんですか、今。
どれだけ医療労働者の気持ちを踏みにじるのか。
もう岸田政権は総辞職しても足りないんです。万死に値する。
これは野党ももっと戦わなきゃいけないですよ。
国会の外はストなのに、この中では、このぬるま湯は何なんでしょうか。
時間潰しの儀式じゃないんですか。この質疑でもずっと訴えてきたことです。
このパネルを見てください。
大石 これは、地方衛生研究所の、過去20年に人員が削減されてきたよ、そういうグラフなんですけれども、
これも構図はずっと同じなんですよ。官民問わず、どこでも同じなんです。日本で起きているのは、これ。
これは衛生研究所の20年ですけれども、労働者を人件費だコストだとカットをし続けて、
人減らしを進め、技術継承を捨ててきたんです。これは全国でも減っている。
そして、大阪のように、それを真に受けた政治勢力、維新ですけれども、
そういった方が与党を占めたとき、更に極悪になるとずっと訴えてきたんです。
でも、内閣官房の後藤大臣は、平時からパンデミックに備えてPDCAを回すと、本日も言ったし、
質疑の中で10回ぐらい言っていますけれども、でも、こういったことへの具体的対策、
パンデミックやこれまでの間違った人減らし、これへの反省は全くないんですよ。
それはそうですよね、これからもコストカットして、蓄えたものを軍事費に使うという政権なんですから。
だから、答えは一つ。この法案は駄目なんです。そして、総理には内閣総辞職を求めます。お願いします。
岸田内閣総理大臣 今回の法改正においては、医療従事者、そして御指摘の保健所の職員、
新型コロナによる影響を受けた事業者等を代表する団体の意見聴取、
これを経て作成されたものであります。(大石 じゃあストライキは無視ですか!)
有識者会議においても、日本医師会、日本看護協会、日本病院会等の感染症に当たられた医療関係団体に加えて、
全国保健所長会といった保健所関係者の団体、さらには影響を受けた事業者ということで
経団連、日本商工会議所といった経済団体等も含めた幅広い関係者の意見を反映して議論を行い、
そして、それを踏まえて法律を作成したものであると認識をしております。
大石 ストライキを無視するような答弁、やめてください。内閣総辞職を求めます。終わります。
【採決前 反対の立場から討論】※動画では16:21~
大西委員長 次に、大石あきこ君。
大石 れいわ新選組の大石あきこです。この法案には反対です。
この法案は、重要広範ということですごく時間をかけて審議されましたけれども、
審議の中でも、司令塔機能は強化されないということ、
それから内閣官房が肥大化するということ、
それからパンデミックの反省、検証がないんだということで、検証がないままこのような組織をつくっても、
パンデミックに次対応できないんだ、コロナ第9波にも対応できないんだということが
ずっと指摘され続けてきたんですけれども、全く修正のないままこれを通ろうとしているじゃないですか。
全然フィードバックしないままこんなことやって、これ、何なんですか。
単なる時間潰しの儀式じゃないんですか。何のためにやるんでしょうか。
自民党、公明党で過半数を取っていたら何をやってもいいんですか。
この国会の外では、先ほど言ったように、
医療労働者がストライキまでして訴えていたことがある、そういったことも無視。
そして、医療の現場の中で今も人が亡くなっているわけです。
そういった国会の外の空気を受け止めないまま、長時間かけて、重要な法案だと言って、
結局何も変えないのなら、このようなことは意味がないじゃないですか。
内閣が機能していないじゃないですか。
この法案そのものについては、政府から議論の範囲を制限された検証に基づく
有識者会議の報告書を受けて作られた限界のある法律、
それから、何度も申し上げている、現場でコロナ対応の第一線に立たれている
医療従事者の、そして研究所、保健所の方々の汗も涙も踏まえない内容になっている。
その理由としては、岸田総理の総裁選公約の帳尻合わせの新法の提出であったということです。
このような中身のない、作られた検証から生まれた法案には当然中身がありません。
だから野党のそれぞれの委員も、この法案では駄目だと訴えたんです。
でも、フィードバックがない。これは最悪なことだと考えます。この法案にも反対します。
終わります。
※衆議院、内閣委員会 会議録より転載。大石あきこ事務所にて編集
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