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2022年11月4日【内閣委員会】大阪IRカジノの審査について①

11月4日内閣委員会で、大阪IR(カジノ)の問題を追及しました。以下衆議院の内閣委員会 会議録より転載します。青字は注釈として大石あきこ事務所が追記しています。

 

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大西大西委員長 次に、大石あきこ君。

 

 

大石 れいわ新選組、大石あきこです。IR、カジノの問題について質問します。まず、パネルの一と言いたいところなんですけれども、

 (写真はボツになったパネル01)

 

このパネルの一については、週刊誌だという理由で、

今朝方、自民の理事の方が反対したということで没になりましたので、口頭となります。

 

旧統一教会、現世界平和統一家庭連合の総裁である韓鶴子御一行が、

MGMが運営するラスベガスカジノで六十四億円豪遊という文春の報がありました。

 

カジノで豪遊について教団側は、集めたお金を麻薬中毒者や見捨てられた売春婦らを助けるために寄附していると言ったそうです。

 

あり得ない詭弁ですが、似たようなことで思い出すのは、

大阪府の吉村知事が、カジノの収益で得たお金をギャンブル依存症対策に使うと言ったことです。

 

 

さて、そのような大阪のカジノ計画の問題の一例がパネル2です。

 

大阪府民が、おかしな点がたくさんある、メリットがないと指摘してきました。

特に、使わないと言っていた公金が土壌改良などのために2697億円(内訳/インフラ整備費1119億円+夢洲土壌改良費1578億円、万博用地含む)も投入される予定で、

さらに、地盤沈下など土壌問題が増えたら、大阪市が際限なく公金投入が迫られる契約になっています。

これについては、後で詳しく言います。

 

やむにやまれず、大阪市民が7月、差止めを求めて裁判を起こしています。

さらに、先日11月1日の参議院の環境委員会では、共産党の山下議員からも指摘がありました。

大阪カジノの予定地、夢洲の土壌問題への指摘です。

カジノ計画の審査をする国交省も、土壌の問題は、審査基準であり、自治体財政にも関わるために重視すると言っているんです。

いわば大阪カジノ計画の最重要の審査ポイントが土壌対策です。

しかし、おかしいんです。

 

パネルの3です。

カジノ計画を審査する審査委員会、委員は8人おられるんですけれども、これらの方々なんです。

西田政務官にお伺いします。この中で土壌の専門家はいますか。いるかいないでお答えください。

 

西田大臣政務官 お答えをさせていただきます。審査委員の中には、土壌、土木分野に関する経歴も一部有している方もいらっしゃいます。

加えて、御指摘の土壌問題に関しては、委員長が必要と認めるときには、

審査委員以外の有識者複数名に審査委員会に出席いただき、意見を述べていただくこととしております。

 

大石 昨日の段階では、聞き取りでは、いないとおっしゃっていたんですけれども、どなたなんでしょうかね。

そして、いろいろな聞き取りもできるとおっしゃっているんですけれども、

やはり、この八人の委員の方で責任を持って審査するので、土壌の専門家がいないということで、正しい審査はできません。

時間がないので質問はいたしません。

 

先ほど述べた山下議員の質問にも出てきたんですけれども、土壌の対策の専門家の方が外部にいらっしゃって、

大阪のカジノ計画で2つのことを指摘しています。

 

一つは、水分の多い軟弱な地盤、夢洲ですけれども、くい施工による地盤改良を行うと、

豊洲の場合と同じように、くいを打ち込むことによって地下に埋まっている有害物質が拡散し、しみ出す可能性がある。

 

第二に、カジノ予定地の地下は、深さ30メートルまで軟弱な沖積層があり、

さらに、その下に70メートル近くまで軟弱な洪積層があり、地盤改良をしても安全の保証はないというんです。

西田政務官にお伺いします。

土壌の専門家が、このような調査結果を基に、地盤改良では安全が保証できない土地だと、

いわば駄目出しをしている状況なんですけれども、この専門家の指摘を受けて、

大阪のカジノの認可はできないでよろしいですか。できるかできないかでお答えください。

 

西田大臣政務官 お答えをさせていただきます。個々の事案や程度、性質に応じて

区域整備計画、審査基準にどの程度該当するかとして扱うべきかを整理しつつ、必要な審査を今後とも進めてまいりたいと思います。

 

大石 大石あきこ事務所でも、直接担当の部署には聞き取り、省庁レクなどもやっていますけれども、

やはり、土壌というのが今大事な審査ポイントだということはお認めになっているんですよね。

でも、審査委員には土壌の専門家はいないんですよね、少なくとも昨日の聞き取りまではそうでした。

だから、やはりできないんですよ。いけるやろうということになってしまうので、本当に危険を感じております。

今すぐやめるべきです。

 

質問を続けます。

IR、カジノの国の認定基準には、いろいろあるんですけれども、

要求基準六というのがあって、これは地域における合意形成の基準になるんですけれども、

これは、大前提として十分な情報公開というものが前提になります。

しかし、大阪においては、カジノに関する住民説明会、コロナで打ち切られております。

これに関しては弁護士もおかしいと声明(※)を出しているんですね。

(※大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)の撤回を求める会長声明

 

そして、19万人を超える大阪府民の住民投票をやれという請願署名を、

大阪府知事の吉村知事と、あと維新、公明が否定しております。

そして、さらには、重要な土壌問題について、契約書が隠匿されています。

どういうことでしょうか。隠匿物をまとめたのがパネル4です。

 

 3つの契約書、これは基本協定書というのが既に結ばれていて、

これは公開せよと言われて公開しているんです、大阪府、市が。

それの基で、基本合意書というものの中に3つの契約書の案をまとめたもの、

これが丸ごと隠匿されているんですね。

 

どんな内容の契約を結ぶのか、主権者である市民、府民が知ることができず、

財政負担だけ押しつけられるというあり得ない話が進んでいます。

これで認可の要求基準6、住民合意は満たしているわけがありません。

政務官に伺います。この隠匿物、国には提出されております。国が開示してください、いかがですか。

 

西田大臣政務官 お答えをさせていただきます。

御指摘の書類につきましては、大阪府、市とIR事業者によって作成されているものと承知をしております。

それ自体は国へ提出義務があるものではありませんので、

その公表については、一義的には文書作成者において判断すべきであるため、

国としてはお答えは差し控えるべく立場にあると考えております。

 

大石 時間がなくなってきましたので。

そもそもカジノなどをやっている場合ではないと考えておりますし、

これは住民合意ができないので、開示も大事なんですけれども、

そもそも住民合意ができていませんよということはお伝えしたいと思います。

 

今、国や地方がやるべきは、住民の所得の根本的な向上、

汚い金を手にした統一教会のような大口顧客を相手に、

そのおこぼれをもらうようなカジノ計画は、日本のどこにも要りません。大阪、長崎……

 

大西委員長 大石君に申し上げます。

申合せの時間が経過しておりますので、御協力をお願いします。

 

大石 分かりました。

大阪、長崎、いずれも認可は許されません。質問を終わります。

 

衆議院、内閣委員会 会議録より転載

 

この続きは、 2022年11月16日【内閣委員会】大阪IRカジノの審査について② へ

 

 

 

<パネル1が理事会で使用NGと言われた!?>

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