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れいわニューディールと維新ベーシックインカム(9/6山本太郎×大石あきこ街宣)

2021年9月6日JR塚本駅前で、山本太郎れいわ新選組代表と街頭演説を行いました。

そこで、維新が発表した「日本大改革プラン」(維新ベーシックインカム)がニセモノのベーシックインカムであることを20分で解説しました。ボランティアのtokitamagoさんが文字起こししてくれましたので、ブログにまとめます。

 

・ポイント①:6万円所得増にはならない

・ポイント②:生活に困っている人の所得が減る(ケース1,2)

・ポイント③:維新のベーシックインカムは「緊縮」

・理念「それで生活ができるかという問題が出てくる」、解雇規制の緩和とセット

 

※1)日本維新の会は、2021年8月30日に記者会見を開き、維新ベーシックインカムなど「日本大改革プラン」を発表しました。資料・記者会見動画はこちら。維新の会は、「2012年維新八策」の原点に立ち返るとして、都構想敗北後の新たな旗印としようとしています。細かい試算は不正確なところがあるかもしれませんが、その目的、政治理念から、維新ベーシックインカムの本質を明らかにしたつもりです。維新の方からの反論があれば大歓迎です。

※2)より良いベーシックインカムの制度設計については、長期的な課題と考えていますが、薔薇マークキャンペーン呼びかけ人の方々による「99% のためのベーシックインカム構想」を参考にしています。財政規律論ではなく、生活に困っている人の所得向上になることは最低限の要件と思います。

※3)「れいわニューディール」のチラシはこちら

※4)当日の動画は下記リンクから(文字起こし部分は、46:25-1:09:30)

大石>

では改めましてれいわ新選組大石あきこです。

このエリアで活動しております。よかったら聞いていってください。Q&A方式、れいわニューディールVS維新ベーシックインカムについて解説します。「ベーシックインカムってなんなん?」と、「それ維新が言ってるの?」っていうところから、ご存知ない方多いと思いますので、ご説明していきたいと思います。

維新が最近ベーシックインカムと言い出してる。これは8月30日。先週の東京新聞なんですけども、この8月30日に維新の方が記者会見して、ベーシックインカムを含む日本大改革プランみたいな、れいわでいう景気爆上げ大作戦みたいな、それを意識したようなものを維新の会が出してきたと、これは見とこやないかということで、見てみると、まず国民に1人6万円のベーシックインカムを保障するとか、結構でかい額じゃないですか。やってきたんかということで、調べていったわけです。

ちなみにベーシックインカムって、カタカナで、聞きなれない。ベーシックインカムって何なん。補足しますと、ベーシックインカム世界ネットワークというのがあるんですって。そこの定義によりますと、全ての人に個人単位で資力調査や労働要件を課さずに無条件で給付するお金だと定義されています。全ての人に無条件で給付するお金がベーシックインカムだと。だから、「あなた本当に困ってるんですか?」とかを聞かないってことですね。それから、「働けー」みたいな、そういうことも言わない。一律給付で生存と尊厳を守り、格差を是正する意義があるとされてます。

そういったものを維新の方々がベーシックインカムをやるっていうんですから。これはれいわ新選組のニューディールと同じなのかどうなのかを比較したいと思いました。ちなみにれいわニューディールでは、ベーシックインカムって言ってないですよね。

ベーシックインカムって言ってない。それは当然このコロナ禍で底上げのために給付すべきものがありますし、それをベーシックインカムとあえて呼んでいない。で、コロナが終わっても給付するべきもの。ベーシックインカム的なものはあります。

でもそのベーシックインカムだけとか一本槍ではないっていうことですよね。個別に困ってる方がいるし、既に生活保護っていう生存のための制度がある。それをもっとばらで取りやすくするとか、そういうことにむしろ重きを置いてると思います。

 

でもベーシックインカム的なものもありますので、その後一部になりますが、れいわのベーシックインカム的なものっていうのも存在してて、もちろんこのデフレ、つまり失業というものが続く中で、ベーシックインカムは考え方としては必要なものだと思います。

なので、れいわニューディールの中にも、ベーシックインカム的なものっていうのが含まれてくるってわけですよね。くらべてみました。Q&A方式にしました。一番知りたいのこれですよね。なんぼもらえるんや。ということで、れいわニューディールVS維新の日本大改革プラン、これセットもののパッケージですので、プラスとマイナス、ここはベーシックインカムに入れるけどここは引くみたいなものがあるんで、この日本大改革プランとニューディールというものを比較してみます。なんぼもらえるんやと。

れいわニューディール、先ほど言いました総合的なパッケージです。
供給を維持するために必要なものに政府支出、お金を出す、そういうことも総体でやってます。
比較のためにそのうちの「全ての人に無条件で給付還元するもの」を、ベーシックインカム的なものとして、私が粗く試算をしました。

 

結論から言うと、コロナ禍3ヶ月はれいわのベーシックインカム的なものは月20万円。
そしてその後、月3万5000円以上になるだろうということ、これは私が試算しております。
ちなみに子ども手当は含んでおりません。
含んだら月6.5万円以上なんですけど、含んでない。子どもしかもらえないから。
※加えて消費税廃止(平均世帯年間25万円)などもありますが、含めていません。消費額が個々人で一律ではないこと、維新も5-8%の消費税減税をとなえていて比較が少し複雑になるためです。
だから、全員ここにいる全員の方がもらえるやつだけ抽出しています。月3万5千円以上という計算なりました。
コロナ脱却給付金と景気爆アゲ大作戦その後のデフレ脱却給付金、これは毎月3万円を想定して大丈夫ですね?

 

山本>

先ほど、これが始まる前に私が政府の債務と呼ばれるもの。政府の借金と呼ばれるものの上限どこまで出せるんですか、上限は金額ではないよ、インフレ率だって言いました。インフレ2%というのが今の国の中での合意なので、この2%に収まる範囲内でのお金の出し方、あるときは3万円かもしれない。

ある時は2万円かもしれないし、景気が悪くなるんだったら、例えば5万円もらえたり10万円もらえたらするときもあるかもしれない、そういう話なんですね。このインフレ2%、私達2%がいいと思ってませんよ、5年間ぐらいの間に2%から3%ぐらいに収まるんだったら、別に変動していいう感じなんですけど、そこを上限にお金を出していくことを決める。

そういうことです。

 

大石>

 

はい。またはれいわ新選組では、消費税廃止だとか、あとは社会保険料の負担を削減する、そういうことも提案してます。社会保険料を半額にしたら、赤ちゃんからお年寄りまでで割って、月5000円はキャッシュバックできると、ほんまは9000円ぐらいになると思うんですけど、それを安全側というか安い側で積んで、月3万5000円以上は少なくともベーシックインカムって言ってないけど、給付、皆さんここにいる皆さんが毎月得られるものかなというものを積み上げました。

「え?国民1人6万?負けてる?」って思うかもしれないじゃないですか。だからその中身を見ていきたいなって思うんですよ。まずこの青い文字で負けてるふうに見えるけど、維新のこのベーシックインカムっていう1人6万給付っていうのはそれなりにカラクリがあって、廃止するものが結構あると。

 

生活保護の扶助費一部、それから児童手当、今1万5000円もらってるやつ、それから基礎年金等を廃止すると。廃止して、これに組み替えるっていうことなんですよね。で、この記事が出たときに、結構維新のこれあかんやんと生活保護廃止言うてもうてるやん、6万円ポッチで生活できないやん、みたいな感じで炎上してました。

炎上した後に、これは「生活保護の生活扶助部分のみだから」とか、いろいろその火消しに走ってたんですけど、本質は変わらない。問題点といいますか、維新のベーシックインカムを見ていきます。6万円所得増にはならないので注意していただきたい。大げさ紛らわしい。

 

ポイント①:6万円所得増にはならない

財源のために、所得税を増税するのをご存知ですか。増税なんですよね。例えばこの右のやつが維新の改革プランなんですけども、今例えば単身世帯で年収500万円の方は今25万円ぐらい所得税払ってるんですけど、それを50万円ぐらいに上げると、その上げた財源でベーシックインカムをやるよってことで相殺されてしまう。

だから実際にはそういう500万円収入の方は実際には2万9000円ぐらいになる。大分減ってるやん。でも子供、収入がない人は児童手当1.5万円廃止して6万だから4万5000円ぐらいになると。そういうことですね。

 

ポイント②:生活に困っている人の所得が減る(ケース1,2)

他にも、ベーシックインカム、生存を保障するためですが、生存を保障するってことに反することが起きてると、生活に困ってる人の生活向上どころか、所得が減るケースが生まれております。例えばどんなケースか見ていきましょう。ちなみに、生活扶助だけを組み替えたとしても、です。

ケース1。
シングルマザー、40歳、10歳の子供1人、結構大変なケースですよね。

よくありますし、40代で10歳の子供1人いるケース、今、毎月15万円ぐらい生活扶助で支給されてます。これが維新のベーシックインカムでは12万円に減る、月3万円も所得が減るやん。月6万円全員っ言ってたけど、所得が月3万円も減る世帯が出ます。

他にもこんなケースがあります。ケース2。
単身の障害者の方、結構大事なケースではないですか単身の40代の障害者の方、今、生活扶助費約10万円のところ、維新のベーシックインカム6万円になる月4万円は所得が減るじゃないですか。

どこが6万配るなのか。

ということで、違いまとめ。
「れいわニューディール」のうち、ベーシックインカム的なもの、あえて「皆さん全員が配られるもの」を抽出すると、コロナ禍では月20万、その後の月3万5000円以上になるでしょう。子どもは子ども手当をもらいますので、月3万円、月6万5000円になると、維新のベーシックインカムはそれと比較すると、月2万9000円程度。

だいぶ目減りするじゃないですか。逆にマイナスに、ほんまに必要な人なのに、マイナスになる人が出るよ、と。
子ども手当は月4万5000円ですね。比べていかがでしょうか?

 

山本>

どっちが欲しい。っていう話ですよねこれね。だから私達のところはデフレ脱却給付金っつって、さっき言ったインフレに合わせて出せるときには出すよ、でもそれ以外のサービスは削らない。

逆に言ったら、充実させることを考えますってことが母体です。

 

大石>

はい。

 

山本>

もう一方は違うってことですね。そういうこともあるけど削るとこ削ったり増税する部分も出てくるっていうような、そうゆう作り方になっていると。

大石>

なんでなんでしょうか?これは財源が違うからですよね。

財源はどういう違いがあるでしょう。れいわニューディールVS維新日本大改革プラン。先ほどのような差が出てしまった大きな背景に、財源の違いがあります。れいわニューディールでは、財政規律論には立たない。財源は原則国のお金である。

富裕層には増税しますけれども、これは格差是正のためであると。

これに対して、日本大改革プラン。維新のやつ。
財政規律論、財源は原則税収である。プライマリーバランス黒字化である。これを日本大改革プランでも押しておられます。

この「プライマリーバランス黒字化」って難しい言葉だと思うんですけど、税収が国の政策経費、政府支出を上回ること。国がお金使って何かやるよりも多くの税金を国民から徴収する、これを原則とした日本大改革プランになってるってとこが大きな違いとなります。

違いが出てくるポイントですね。記者会見の場でも日本維新の会の方、今のコロナの状況であっても、プライマリーバランス財政規律は目標としてきっちり設定しておくべきだと維新は考えるとおっしゃってます。なので財源が全く違うっていうことですよね。

このあたりから差が出てきますので、知っていただきたいなと思います。

 

ポイント③:維新のベーシックインカムは「緊縮」

じゃあ、財源どっから出してくるんでしょ、維新のベーシックインカムプランでは、約100兆円かかるって維新の方が試算されています。

「じゃあ100兆円どっから取ってくるのかなあ、国債発行じゃないのに」って見ると、所得控除の廃止。ですから、皆さんの所得税を増税すると。あとは生活扶助基礎年金児童手当から取ってきて、37兆円の財源しか示されていない。残り60兆円はどうやって作る?これはプランの中ではちゃんと示されておりません。

 

れいわ新選組は「国のお金あるやん」。
この方々は「何らか税金から取ってくる、または節約で捻出する」ということですから、緊縮なベーシックインカムだと言えます。
こういう維新の、財源は税収だっていう考え方って、日本国内では普通だと思うんですが、でも、世界では、潮流は変わってきています。

 

アメリカでは10年間で385兆円の環境福祉政策がもう実現間近となってます。この8月にアメリカの議会で、こういった385兆円に相当する大規模な環境福祉政策、アメリカがこれまで軽んじてきた政策に、「むっちゃ国のお金でやるで」っていうのを、議会で8月にも予算が通されました。

まだいろいろ攻防はあるようですが、これが実現間近になっている。世界を見渡すと、国のお金でこのコロナ大不況下で、国のお金使って国民生活を救っていく。経済底上げしていくっていうのは本当に当たり前になってて、アメリカでもやってる。じゃあ、日本でもこういったことを当たり前のように根づかしていかないといけないですよね。

ニューディール、これは説明されたと思いますが、積極財政、累進課税、格差是正を行うということで、
この写真の右側が、最近のアメリカ。「グリーンニューディール」ということで、環境政策に大規模に政府支出を行ってくる。こういう潮流が世界で行われてて、日本はすごく遅れてる、れいわ新選組だけが言ってる。この考え方が、対極にあるのが維新の考え方。

 

ベーシックインカム違いまとめ

違いをまとめますと、「れいわニューディール」のベーシックインカム的なものの財源は国のお金です。維新のベーシックインカムは、財源はあくまでも税収です。プライマリーバランス黒字化、財政規律という違いがあります。どちらが速やかに確実にお金が出されるでしょうかっていうことですね。

 

政治理念、もっと言うと、維新は、なぜ財源を、税収にしているのか。そういう根本的な政治理念っていうのも比較しておいた方がいいかなと思います。
維新のベーシックインカムについて、橋下徹さんが解説されております。

都構想でも橋下徹さんが、都構想をうまく解説されてましたよね。『大阪市の権力とお金をむしり取る』んだと。非常に端的に橋下徹さんは、維新のやろうとしてることを説明してくれます。ベーシックインカムについても説明してくれてました。

維新ベーシックインカム解説について、橋下徹さんの解説

ベーシックインカムと生活保護、もうなんか優しい話出てこなそうなこの表情。
この表情で「僕のベーシックインカム論」を語っておられます(※)。ちょっと文字だけ大きくしました。

 

橋下氏「これからの時代、ベーシックインカムの議論を絶対にしなければならない」

「僕のベーシックインカムは、最低限を保障する代わりに、徹底的に切磋琢磨、競争してねという考え方だ。ベーシックインカムにすれば全員がもらえるようになるけれど、額は生活保護よりもちょっと下がる」

さっきの通りでしたね。

「今度はそれで生活ができるかという問題が出てくる。そこからは政治の選択だ。申し訳ないけれども東京ではなく、その金額で生活できるところに住んでということを言えるかどうかだ。これが僕のベーシックインカムだ」っていうのが橋下徹さんのベーシックインカム哲学です。

まとめますと、「僕のベーシックインカム、それで生活ができるかという問題を出してくる」。
「その金額で生活できるところに住んでと言えるかどうかが、ベーシックインカムだっ」

本当に橋下さんって面白いですよね・・・。

ベーシックインカム、さっきの定義では、人間の尊厳とか、そういう話でしたけれども、「生活できるところに住めと言えるかどうか」が、維新のベーシックインカムという政治理念でした。

 

維新ベーシックインカムの政治理念=解雇規制の緩和

実際にこの政治理念が日本大改革プランのパッケージになってまして、ベーシックインカムやる代わりに、解雇規制の緩和、これセットにしてきてるんですよね。本当やばい人たちだと思いませんか?

 

労働市場の流動化、解雇規制の緩和、金銭解雇の要件者、首にしやすくするこれカタカナで言うと、フレキシキュリティー、カタカナにすると訳が分からなくなる。フレキシキュリティー、クビにしやすくするってのが、フレキシキュリティーだそうです。こういうものとセットで、生活保護の人をより生活できないように追い込んで、ベーシックインカムという。これが政治理念のようです。

 

れいわニューディールの政治理念=何があっても心配するな

それと変わって私たち・れいわ新選組の「れいわニューディール」の政治理念。
「3ヶ月でコロナを封じ込め、日常を取り戻す。」コロナの危機だからこそ、3ヶ月で集中してみんなにお金配って生き延びてもらおう、徹底して封じ込めてもらうと。
そしてその後も「何があっても心配するな、そんな国をあなたと作りたい。」
これ政治理念、どっちがいいですか。さすがにメロリン給付金の方がよくないですか。拍手ありがとうございます。

はい、ベーシックインカムの違い、全部まとめてみました。額においても、れいわのごく一部の経済政策であるベーシックインカムを比べても、額においても、れいわの方が高かった。
財源論が、国のお金か、どっかからか税収で巻き上げてくるか。
その根底背景にあるのは、れいわ「何があっても心配するな、そんな国を作りたい。」

維新の政治理念、「それで生活ができるのかという問題を出してくる。解雇規制緩和とセット物を徹底的に競争してね。」
これが二つのベーシックインカムの違いのまとめということで、私のまとめは以上です。
皆さん聞いていていかがでしょうか、また質問いただければと思います。長々と喋ってしまいました。

 

山本>

とんでもない、ぶっこんできましたね。

 

大石>

はい。いかがでしたか?

 

山本>

維新さんのことについてどうしてこんなに触れるのかなってことなんですけど、考え方が一番対極にあるんですね。私達れいわ新選組と維新というのは本当に対極にある。

維新さんが考えてるのは小さな政府、どちらかというと自己責任社会ですよね。国に頼るな。最小限のサービス私達は、やはり大きな社会っていうのを目指してるってことです。25年間これずっと小さな社会にされてね、世界にされて社会にされて、それぞれがもう自己責任で生きていかなきゃならないっていうのになってこんなに死にたい社会が広がっちゃったっていうのが一番の原因だと思ってます。

なので、今以上に息苦しい社会にするわけにいかないっすね。そこには国がちゃんとお金出していけるんだということが背景にあるわけですから。だとするならば国が面倒見ろ、だって今平常時じゃないっすよ、通常時じゃないっすよ。

25年のデフレ、そっからだいたい脱却できないそこにコロナまできたっていう現実を見たら、徹底的に国が底上げしていくってことが必要だろうと。ね、そういうことですよね。

 

大石>

そういうことです。

 

山本>

スポーツ選手みたいですね。

受け答えが短い。「そういうことです」(笑)


他、維新ベーシックインカムは実現性がないこと、生活保護を生活保障制度にすべきことなど、もっと詳しく知りたい方は以下のフル動画をごらんください。(2021/9/05)